「次世代ウェブ グーグルの次のモデル」 [雑感]
検索エンジンの世界をがらりと変えたグーグル、それに次ぐものは何なのでしょうか?
実はそのヒントの1つはグーグルより前に出てきています。それはコミュニケーションと集合知。
集合知をウェブの検索とリンク関連の重み付けという手法で1つの解を見出したのがグーグルです。
そしてコミュニケーション、これは現在進行中の技術であるブログ・SNS・仮想空間です。
コミュニケーションと集合知は人間が昔からリアルの世界で絶えず得ようと努力してきたものであり、その流れは変わらないと思われます。集合知はグーグルが1つの解を出しましたが、それで必要な情報は得られるようになったのでしょうか?グーグルの答えは、みんなが知りたがっている情報をリンクというものに置き換えそれで重み付けされています。このため、比較的大多数の人が知りたいことは検索できるでしょう。ただ「バス」というものを検索することを考えてみてください。この人はどんな「バス」を検索したいのでしょうか?自動車のバス?お風呂?ブラックバスのバス?この点ではグーグルはなんら回答を見出せていません。情報のリンクの重み付けに従ってさまざまな「バス」の情報を結果として表示してくれるでしょう。ここがグーグルの次が超えなければならない部分です。個々の利用者の嗜好やそのときの思考を考慮して適切な「バス」の検索結果を”抽出”しなければならないのです。個人の嗜好という意味ではグーグルは検索履歴を基にその人が一番多く利用する「バス」の意味を抽出しようとしています。しかし、今何を考えて「バス」を検索するかはグーグルでもまだ実現していません。そしてこの答えはコミュニケーションという場にあるのかもしれません。先ほどの例の「バス」に関して言えば、それに関わるブログやSNSから情報を得ようとすることで本人の意図がわかるかもしれません。仮想空間においてもそうです。自分が知りたい情報を(仮想的に)自ら出向くという方法で情報を得ます。
ここでまとめるとグーグルの次というのは雑多な集合知からの情報の選別ということになります。あまりにも膨大な知が蓄積されました。その中から本当に自分が欲しいと思う情報を選別するにはどうすればよいのかというのが1つの課題であり、グーグルの次の世代を考える上でのキーワードになると思います。
このあたりまではグーグルがグーグルを超えるために考えている内容であると思います。
そしてキーワードはもう1つあります。それはリスペクト。ここはグーグルはまだ考えていないように思います。これについては自身で本を読んで確認してください。
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