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「ドルの崩壊と資産運用」 [Money]

金本位制というか、資産の裏づけのない通貨制度はいずれ破たんすると考える著者の根拠とその場合の資産運用について書かれた本です。
原著出版当時はまだ2004年頃。当然今のサブプライム問題なんて顕在化していません。しかし、著者はサブプライムローン問題とそこから派生する(モノラインやCDSなどの)金融商品の破たんの危険性に言及しており、『金本位制なんてオールドエコノミーな』と切り捨てるにはちょっともったいない内容となっております。
 現在の通貨制度が破たんする場合(すでに破たんしかかっているとも考えられますが)、資産運用は何で行うかといえば当然”金(Gold)”になります。しかも現物で。交換証書などではNGとされています。その他貴金属系の現物というのが基本的な運用スタイル。
 通貨制度破たんというリスクを回避するためには”金”現物運用というのもありかな~と思わせる1冊です。

 『現金』はどうやっても一番リスクの高い資産です。30年前の10万円と今の10万円が同じ価値ですか?当時からたんす預金していた方は当時は「10万円もへそくりしている」と考えたでしょうが、30年経ち年金生活に入ったときには「10万円か~」と思うくらいの価値になっています。ずっとデフレ状態にあれば現金が一番良いのでしょうけど、経済状態としてデフレ状態は良い状態とは言えず通常長続きしません。そう考えれば如何にリスクが高いかお分かりでしょう。

 この本で述べられている内容を踏まえると
   リスクの低い順に  ”金” < ”株式” < ”債権” < ”現金”
 ということになるでしょうね。

ドルの崩壊と資産の運用―通貨制度の崩壊がもたらすもの

ドルの崩壊と資産の運用―通貨制度の崩壊がもたらすもの

  • 作者: ジェームス・ターク
  • 出版社/メーカー: 同友館
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本


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