「GE式ワークアウト」：Turtle日記 Annex：SSブログ

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「GE式ワークアウト」　[自己研鑽] [編集]

以前紹介した「ザ・ファシリテーター」の中で参考として挙げられていた本です。
読んでみてわかりました。「ザ・ファシリテーター」の中で行われていたのは、GE式ワークアウトそのものだったわけですね。
　クロスファンクショナルチームを構成して、そこで改善すべき点を徹底的に議論。そして最後には経営幹部の前でその内容をプレゼンテーションし、改善内容の可否を”その場で”決定してもらう。まさにスピード経営、全員経営の見本ともいうべきものでした。
　本書ではGE式ワークアウトのすべての手順がしっかりと説明されています。ですからワークアウトという行為そのものはおそらくこの本を参照して実行できると思います。しかし、当然ながらワークアウトが実のあるものになるかどうかは経営幹部、そしてワークアウト参加者の意気込み次第です。これが一番重要だと思います。どうにかして改善したいという強い思いがある会社に、このGE式ワークアウトを活用して頂きたいと思います。

　さらに、このGE式ワークアウトで必要になるのがファンクショナル・アプローチ。短時間で有効な結論を出すのですから思考法も効率のよいものにしなければならない。未来思考のファンクショナル・アプローチなくしてワークアウトの成功はないかもしれません。

「ザ・ファシリテーター」
ファシリテーションを活用した企業内の改善・改革をフィクションとして描いた作品です。
ファシリテーションで出てくるさまざまな手法が改善・改革の議論の中で実践されていきます。

最初は単にファシリテーションってこんなものなんだな、という疑似体験ができるなという感じがしました。
しかし、実際にはそれ以上のものを得たような気がします。１つはファシリテーションが重要なのではなく、そのマインド”ファシリタティブ”であることが重要なのだ、ということがわかったような気がします。そしてもう１つはファシリテーションで得られる協働作業のマインド、これも企業活動の中では重要なのだと思いました。

一般的なファシリテーションの本では教科書的な技術論で終わってしまうかもしれません。
この本では（疑似体験はできますが）技術論はあまりせず、そのプロセスとアウトプットの違い、成長マインドというものを中心に読むととても貴重な疑似体験ができると思います。

仕事をもっとよくしたい、もっと変えたいと思っている方、ぜひ読んでください。ここにそのプロセスの１つが掲載されていると思います。

なお、この本の中で２つほど、引用されている本がありました。
「GE式ワークアウト」「ファシリテーター型リーダーの時代」
これもなかなか興味深そうな本です。あわせて紹介しておきます。