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「バーナンキは正しかったか? FRBの真相」 [Money]

先の(というか今だ引きずっている)サブプライムローンに端を発した金融パニックについて、FRBバーナンキ議長の決断・行動をまとめた作品。

「バーナンキは正しかったか? 」と判断を下せるほど片付いていませんし、まだまだ出口戦略さえしっかりと見出せていない状況。そんな状況なのにもう「正しかった」とか「間違っていた」と過去形で語れるの??と思いつつも読んでしまいました。

内容は原著副題が良くあらわしています。
 『BEN BERNANKE'S WAR ON THE GREAT PANIC』
GREAT PANICとは例の金融パニックのことですね。
最後の最後に「正しかったのか」という点に少しだけ言及していますが、でもやっぱり断定はしていない。

ただ、まだ記憶が鮮明なうちにどんな状況でどんな決断をしたのか、ということをまとめているのは有意義ですよね。
正しかったとか間違っていたとかではなく、次回はどう対応すべきかの参考になりますから。そもそも正しかったとか誤りだったとかは後になってやっとわかるもの。その場で、『今日中に結論を出さなければならない』という状況に置かれたら自分が信じる方法しかできませんから。まして経済学でさえ正しいこととは何かわからないのですから・・・。

そうそう、バーナンキ議長の大学の研究テーマは『大恐慌』だったそうです。そんな研究があったからこそ、今回の対応ができたのかもしれません。議長に任命されたのは運命だったのかな~。


バーナンキは正しかったか? FRBの真相

バーナンキは正しかったか? FRBの真相

  • 作者: デイビッド・ウェッセル
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/04/07
  • メディア: 単行本



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