「PMプロジェクトマネジメント クリティカルチェーン」 [プロジェクト管理]
サブタイトルに「プロジェクトの工期と短縮を実現させる新PM手法!」とあります。そんなことできるの?と思うかもしれませんが、可能性は高いです。
通常スケジュールを作成する際、この個々の作業の想定期間にバッファを持たせていませんか?そのバッファがいくつも積み重ねると相当な期間になります。それぞれの担当者はスケジュール遅延をさせないためそうした値となってしまうのです。実はこれが工期を延ばしてしまっているのです。さらに人間というのは遅くなることは積極的に報告しますが、早く終わる場合はあまり報告しません。つまり無駄な工期が発生しているのです。
そこでクリティカルチェーンでは90%この期間で完了するであろうという値でスケジュールを算出します。当然終わらないかも、というリスクがありますが大抵はこの予想期間よりも短期間で終わるものも出てきますので、大方はそれで相殺されます。さらにリスク分をプロジェクトバッファとして全体で予備期間を確保しておきます。
このやり方で、そもそもの予想スケジュールが短くなるのです。しかもプロジェクトトータルでは遅延が発生しない。
もちろん個々の作業でバッファを持たせるよりもリスクは上がります。ですからそれなりのプロジェクトマネジメントは必要です。こうしたマネジメント方法を記載したのがこの本なのです。
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