「入門 シナリオ・プランニング」 [自己研鑽]
現代の経済は”不確実性”で成り立っています。基本的に将来は予見不可能といってもいいでしょう。そういった状況のなか従来の組織戦略は 『予測と制御』で行われていました。しかし”不確実性”の世の中でいくら予測をしても、それが正しいかどうかはまったくわかりません。たった1つの正確な予測などできないと考えてもいいでしょう。ではどうすればよいか。本書ではシナリオ・プランニングという方法で戦略を考えています。あらかじめ発生しそうなストーリーをいくつか考えておき、それぞれに対して対応を考えておくという形をとります。考える未来は3年~10年といったスパンです。もちろん、時間が経過すれば起こりえないシナリオも出てくるでしょう。また今まで未知の問題も新たに発生するでしょう。そういったものを一定の間隔でみなおしていくということになります。あらかじめ発生しそうなことを考えておけば、いざそれが実際に起こったとしても考えることなくすぐに対応ができます。こうして迅速に変化に対応していくという方法です。
本書では、前半でなぜ従来の『予測と制御』ではうまくいかないのかを、後半では『シナリオ』の策定方法などを紹介しています。本書は組織を対象としたプランニングですので、企業の経営戦略策定などに役立てることができます。実際に採用している企業の実例も紹介されているので参考になるでしょう。
ただ、私にはまだちょっと難しい内容でした。もうすこし別の本で学習しなおして、再チャレンジするかもしれません。
入門 シナリオ・プランニング―ゼロベース発想の意思決定ツール
- 作者: キース・ヴァン・デル ハイデン, ジョージ バート, ジョージ ライト, ロン ブラッドフィールド, ジョージ ケアンズ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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