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「ソフトウェアの欠陥予防」 [プログラミング]

本書はマイクロソフトのプロジェクトの経験をベースに書かれています。
欠陥予防(テストより確実な品質改善法)ということで、欠陥そのものを作らない、実装工程より上流での問題解決を提案してくれるのかと思いきや、そうではありませんでした。
まったくないということはないのですが、設計書から実装に反映する段階の欠陥を後工程に持ち越さないための予防措置という形で記載されています。実装工程以降も同様で、如何に欠陥を後回しにならないようにするかということを提案しています。
そのポイントは発生した欠陥の分析。この分析を行うことで欠陥を早期に的確に修正できるようになります。

 Bugzillaなど多くの課題管理ツールでは現象の情報は収集されても品質分析を行うための項目はありません。(それで私はこうしたツールの採用をずっと見送ってきました)この本でそうした部分が改善されるといいな、と思っています。


ソフトウェアの欠陥予防 ― テストより確実な品質改善法

ソフトウェアの欠陥予防 ― テストより確実な品質改善法

  • 作者: Marc McDonald
  • 出版社/メーカー: 日経BPソフトプレス
  • 発売日: 2008/08/04
  • メディア: 単行本



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コメント 1

よしくん

設計より上流の工程(要求開発、あるいは要件定義)で欠陥(ユーザー要件との不整合)が取り除かれることが暗黙の前提だとおもいます。
これには、ユーザ側の意識改革や合意(契約)を守るとの姿勢が不可欠でしょう。
現状のソフトウェア開発プロセスは不具合があると要件定義の問題を言い訳にしますが、しっかりした要件があれば確実に欠陥のないソフトウェアが作れるかというとそうではないと思います。
本書は要件がしっかりしていれば、きちんとソフトウェアが作れるやり方を提示しています。

ただ、この翻訳には原書にある第5部が丸々抜けています。
ここを紹介してほしかったです。

Part V A Culture of Prevention
Chapter 15 : Scenario Voting
Chapter 16 : Creating a Quality Culture
Chapter 17 : Moving Quality Upstream
Chapter 18 : Rewards, Motivation, and Incentives
Chapter 19 : Knowledge Management and Communication
Chapter 20 : Pulling It All Together

以上です
by よしくん (2009-03-04 13:15) 

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