「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」(DOES IT MATTER?) [自己研鑽]
ニコラス・カー氏がハーバード・ビジネス・レビューで発表し議論を呼んだ「IT Does'nt Matter」に対するさまざまな意見を踏まえ、さらに内容をわかりやすく説明したのが「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」(Does IT Matter?)です。
発表した当時にこの内容だったら確かにIT系企業から反論が出そうです。
しかし今読み直してみると内容はほとんど間違っていなかったことがよくわかります。そして冷静に読めば決してITを否定しているわけではないこともわかります。
ITは一般的に存在するテクノロジーであってそれを採用するだけでは競争力にはならない、ただそれだけがいいたかったのだと思います。
現在のクラウド化はカー氏が思い描いたITのコモディティ化そのものであるということがこの本を読むことでよくわかると思います。
ぜひ今読んでみる事をお薦めします。
発表した当時にこの内容だったら確かにIT系企業から反論が出そうです。
しかし今読み直してみると内容はほとんど間違っていなかったことがよくわかります。そして冷静に読めば決してITを否定しているわけではないこともわかります。
ITは一般的に存在するテクノロジーであってそれを採用するだけでは競争力にはならない、ただそれだけがいいたかったのだと思います。
現在のクラウド化はカー氏が思い描いたITのコモディティ化そのものであるということがこの本を読むことでよくわかると思います。
ぜひ今読んでみる事をお薦めします。
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)
- 作者: ニコラス・G・カー
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2005/04/07
- メディア: 単行本
「クラウド化する世界」
この本では現在のクラウド化を、電力発電と電力会社の発展とを比較して説明しています。
電力会社の発展とITの世界とを重ねてみると次のようになります
1 工場内設置の発電機時代
電力会社が生まれる前、発電機は工場内に設置されその発電機の存在が工場の差別化を図るものでした。
ITで言えばメインフレームやクライアント/サーバシステムなど、企業がそれぞれ独自システムを持つ時代でしょう。
2 電力会社の登場
発電機の性能が向上し、誰かが工場にある電力を提供することを思いつきました。
今まで発電機をもてなかった企業も電力を利用することができるようになります。
ITではSaaS/ASPの登場というところでしょうか。
3 電力会社の発展
大規模発電をすればするほど発電コストは下がります。工場で発電機を持つよりも電力会社から
電力を購入したほうが安くなると発電機を保有していた工場も電力会社から提供を受けるようになります。
ITではこれがクラウドに該当。
電力で考えればすでにクラウド化が完成しているといえます。電力がどこでどのように作られ、どのように送電されているかは利用者は誰も意識していません。発電部分・送電部分に関してはクラウド(雲)の中、利用者はコンセントに機器をつないで電力を利用するだけ。
ITでは今まで企業ごとに保持していたシステムから、どこにあってどのようにメンテナンスされているかは分からないクラウド(雲)のシステムをネットワークケーブルを接続して利用するだけ、というように切り替わっていく。
電力会社の例を見てもわかるようにクラウド化は汎化・コモディティ化する際の『必然』ではないか、私はそう思いました。
みなさんはどう感じるでしょうか。
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