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「木を見る西洋人 森を見る東洋人」 [自己研鑽]

西洋人(主として米・西欧)と東洋人(主として中国・韓国・日本)の考え方の違いを分析したものです。
日本語版のタイトルがその違いを適切に表していますね。
 西洋人は木を見る・・・個を中心に見る
 東洋人は森を見る・・・まず全体を見る
考え方にしても、観察方法にしてもこのパターンがおおよそ適用できます。
ここから考えても個人を重要視しそこで自己主張をすることを是とする欧米、全体の中の一部としての自己を考え全体との協調を重視する東アジア、こういった言い方をしてもその違いがわかるのではないでしょうか。

この違いは後天的なもので、アメリカで生まれ育った日本人は西洋的な考え方をするそうです。またその逆もしかり。
西洋的な考え方、東洋的考え方というのは環境によってもたらされるということもわかってきているようです。

今のグローバリズムは「西洋化」という側面が非常に強いのではないでしょうか。本来のグローバリズムは様々な考え方・多様性があることを受け入れ、それぞれの文化に即した対応をしていくものではないかと思います。
(さまざまな考え方がある、という事実を受け入れやすいのはどうやら東洋的な考え方のようですが・・・)
このようなグローバリズムを実践するためにもこの本は有用で、(時折出てくる西洋が優位であるような言い方を除けば)よく分析されていて大変面白いものです。

洋の東西でここまで違いがわかるのであれば、もう一歩進んで中東の文化の違いをもっと理解し、今の欧米の中東政策に活かせばいいのにな・・・とも思う内容です。


木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

  • 作者: リチャード・E・ニスベット
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2004/06/04
  • メディア: 単行本



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