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「プログラマのための文字コード技術入門」 [プログラミング]

漢字を利用するからというわけではないのでしょうが、日本のソフトウェアプログラミングにおいては文字コードの扱いにずっと悩まされているような気がします。
 インターネットが普及した時点でShift JIS、EUC-JP、ISO-2022-JPと主要な文字コードが3つもありそれぞれが独自に発展してきている。そしてUnicodeが登場。さらにおおもとの漢字そのものも見直しなどで増減もしている。最近では絵文字が登場し、かつそれが携帯キャリアごとに異なっている・・・。本当に悩みがつきません。

 ただ、インターネットが普及した時点でさまざまな文字コードが存在し変換ライブラリ等が普及してきているためか文字コードそのものを扱った書籍は少なかったような気がします。専門家向けというものはあったかもしれませんが、「プログラマのための」となるとなかなか思いつきません。
 本書は「プログラマのための」書籍として貴重な1冊ではないかと思います。

 さらに今までどのような経緯でどんな体系のコードが規定されてきたかがわかると、『どんな文字が問題になりやすいか(問題が発生するのか)』がわかるようになります。本書の内容を参考に文字コードのテストをしていけば事前に問題を発見しやすくなる。そうした使い方を考えても本書の有用性はとても高いと思います。

 まさにソフトウェアプログラマならば必携の1冊ではないでしょうか。


プログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

プログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

  • 作者: 矢野 啓介
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2010/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



おまけ・・・
最後のところで近隣諸国の文字コード体系の説明があるのですが、北朝鮮の文字コードにはちょっと笑いました・・・。『そこまでするか』と・・・。

さらにおまけ
 絵文字に関してはCNet Japanの記事『絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」』『グーグルが絵文字を世界標準に提案した理由』がなかなか興味深いです。
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