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「システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓」 [アーキテクト]

まだご記憶の方も多いと思いますが、2011年3月にみずほ銀行で大きなシステム障害が発生しました。
発端は1つの振込用口座から・・・。技術的にはこの口座の制限値を超える振込が発生しそれを処理しきれなかったためにさまざまなところに問題が波及、大きな障害へとつながったのですが。
(技術的側面だけをみれば、「自分も経験あるなー」といったものだったりしました)

 本書でも述べているとおり、根本的な問題はみずほ経営陣のITに対する取り組み、理解のなさではないかと思います。

多くのことをコンピュータで行っている現代では、ごく小規模の企業を除いてITを利用していないところはないといってもいいと思います。現代はデータは企業の血液であり、ITシステムは頭脳・心臓となります。そのような重要な部分にかかわっている企業経営者はどれだけいるでしょうか?もちろん、ITの技術的側面を理解しろといっているのではありません。その点は専門部隊に任せればよい。しかし、今自企業のITシステムはどういったもので、どういった点が弱点なのかといったところは経営陣のレベルからしっかり理解しなければならない。その代表格がCIOの存在であり、CIOは企業の存亡にかかわるといってもいい。しかし、日本ではCIOがいない企業もあり、いたとしてもとても権限が弱いことが多い・・・。

みずほ銀行のシステム障害は公共サービスだから大きく報道されただけのことで、同様の問題は実は各企業内でも結構発生しているのではありませんか?こうした視点から本書を読んでいくと、日本の企業で何をしなければいけないのか、が見えてくるのではないかと思います。


システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓

システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/08/01
  • メディア: 単行本



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