北城 恪太郎のホワイトカラーエグゼンプション論 [時事問題]
日経BPで北城経済同友会代表幹事のホワイトカラーエグゼンプション論が出ています。
おっしゃっていることは私が理解しているホワイトカラーエグゼンプションに関する理解とまったく同じだと思っています。そういった意味では基本的には制度は賛成です。
しかし、これが「残業代ゼロ」という議論になってしまったのはなぜでしょうか?
すでに何らかの形で同様の仕組みを導入している企業があります。そうしたところでは本来の仕組みから外れ、「残業代を減らす」都合のよい仕組みとして運用してしまっているからではないでしょうか。いくら自分で作業を調整しても、さばききれない量の作業を割り当て、結果として残業を押し付けている状態だからこそ「残業代ゼロ」という認識になったのだと思います。
またアメリカがこのホワイトカラーエグゼンプションの先駆者ですが、やはり残業は減っていないそうです。本来の意味で運用していても、今度は「今以上の結果をださないといけない」というプレッシャーからかえって残業が増加しているという結果も出ています。
ホワイトカラーエグゼンプション制度を導入するには労使の徹底した議論と運用方法の検討をしないと本当にうまくいかないと思います。
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