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ついに自社のフィルタがこのブログも遮断・・・ [雑感]

ついに自社のコンテンツフィルタリングがこのブログの閲覧さえも遮断してしまいました。
社内では最近、”ググった”結果を表示しようとしたっらフィルタに引っかかった、個人のブログがかなり閲覧できなくなり情報収集もままならない、といったクレームが出ています。技術情報や市場動向を調査することもなかなかできないという感じです。
正当な理由があれば、1つ1つのサイトの閲覧許可申請ができるのですが、検索結果をいちいち閲覧申請してられませんし、申請される側も困るでしょう。
 会社でのコンテンツフィルタリングは度を越すとWeb2.0ではなく、Web0.5になってしまう可能性があるということが今日よくわかりました。この結果として
 会社で調べものができないので家に帰って調べるしかない=業務外扱い=合法的な(?)サービス残業

 労働基準監督署のみなさん、どうなのでしょうか?

 いろいろ自分で調べ、その結果をこのブログでまとめてきましたが仕事中に参照できないとなると意味が半減してしまいます。まさにWeb0.5です。なんとかならないかな~。

Webコンテンツフィルタリングの功罪
企業内でのWebコンテンツの参照・書き込みを制限を実施しているところは多いのではないだろうか。

このインターネット時代において、一方的にWebコンテンツの参照を制限していくのはどうかと感じている。
企業情報漏洩防止という意味から、社内からのWebへの書き込みの原則禁止という意図はわかる。
しかし参照をどこまで制限するかが問題となってくる。不法行為に関するもの、ポルノといったものは参照禁止にするということは理解できる。しかし、例えば個人ページやブログといったコミュニティまで参照不可とするのはどうだろうか?
「フラット化する世界」や「ウィキノミクス」で紹介されているとおり、インターネットを通じたビジネスのグローバル化は一挙に進んでいる。さらに一部で使用されている”ググる”という言葉、これはGoogleが情報検索のツールとして定着しており非常に有益に機能しているということではないだろうか。
この有益な情報のうち、何割が個人のページやブログから得られるものだろうか。

例えば、私自身CentOSのセットアップで無線LANの設定に非常に苦労した。結局解決できたのはすべて個人のページによる事例紹介であり、決してCentOSのオフィシャルサイトなどではない。Googleなどの検索ツールを媒体にインターネットを利用した集合知というものが成立しているのである。こうしたことからWebコンテンツの極端な参照禁止は百害あって一利あるかどうか、という状況ではないだろうか。

「ウィキノミクス」では積極的にインターネット上のコミュニティを利用してビジネスを成功させている例を詳解している。また、マッシュアップという技術もあちらこちらの情報を統合して新たなサービスとして提供するといったもので、さまざまなサイトをみていて、自分がもっと便利にしたいという欲求があるからこそ生まれるものである。参照を制限することはそうしたアイディアを生む機会を奪うものでもあると考える。
特にIT企業においては常時インターネット上の動向を知り、最新のビジネスを展開する必要があろう。とすれば、下手に参照を制限することはIT企業としてビジネスチャンスを自ら葬り去っているに等しい。
個人的な意見だが、場合によっては2チャンネルでさえ、参照を許可してもよいのではないかと思っている。
もし、2チャンネルや同様のコミュニティで自社の話題が挙がっていても早期に発見でき、問題になるものかどうか判断ができるのではないか?参照を許可しなければそうしたところに参加する気力もなくなるが、逆に世間の評判が変に暴走することを見逃す可能性もある。
 企業情報漏洩防止についてもそうだが、なんでも禁止にすればよいというものではないと思う。
 禁止せずに緩やかに許可し、その中で統制していくのが本当の技術だとわたしは考える。

企業の情報管理担当者、ネットワーク担当者の方にはぜひ「ウィキノミクス」や「フラット化する世界」を読んでいただきたい。

(「フラット化する世界」は2008年1月19日に増補改訂版が出る模様)


ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ

作者: ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/06/07メディア: 単行本


フラット化する世界(上)

作者: トーマス・フリードマン出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/05/25メディア: 単行本


フラット化する世界(下)

作者: トーマス・フリードマン出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/05/25メディア: 単行本



フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

作者: トーマス フリードマン出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/01/19メディア: 単行本


フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

作者: トーマス フリードマン出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/01/19メディア: 単行本



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