「経済は感情で動く―― はじめての行動経済学」

経済とは相対的なものです。活況、不況どちらに傾くかも相対的な判断で決まります。
この相対的なものは何で決まるのか、それはすべて人間の感情です。

古い（？）経済学では、すべては論理的な判断に基づくものであると考えられてきました。しかし実際はそのように考えてきた経済学者でさえ感情には逆らえず論理的ではない判断をしてしまうのです。
これはどんなに訓練された人間でもどうしても起こしてしまう錯覚、思考によるものです。

だからこそ経済というものは予想がつかないのではない。すべてが論理的に決まるのであればコンピュータの論理に組み込みシステムトレードを行っている人はいつでも利益を得ているはずです。でも実際はそうではない。市場にも「心理」があって思ったようには動かないのです。何せ市場を作っているのは非論理的な判断をする人間なのですから。

そうであればこそ経済というのは面白いのではないでしょうか。不況になることを面白いといっては語弊がありますが、予想ができたら世の中つまらないですよ。

でも、この本で人間の思考というのはある程度決まったパターンがあることがわかります。パターンがあるということはそれなりに予想がつくようになる。あとは予想があたるかどうか、、、、どちらにしても予想であって必ず正解は得られそうにありませんね。

今短期・中期的な投資をやられている方には特にお薦めな本です。この本から経済ってどう動くのだろうと予想しやすくなると思いますよ。

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学

• 作者: マッテオ モッテルリーニ
• 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
• 発売日: 2008/04/17
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

タグ：経済 書籍 行動経済学

コメント 1

突然の御連絡、失礼いたします。
（株）ブログウォッチャー編集部佐藤と申します。

急な御案内で恐縮ですが、
「経済は感情で動く― はじめての行動経済学」http://turtle2005.blog.so-net.ne.jp/2008-11-01の書評ブログ記事を株式会社リクルートエージェントの公式コミュニティサイト「BizRavel」に掲載させて頂きたく、御連絡差し上げています。
弊社は株式会社リクルートのグループ会社でして、ブロガー様とのご連絡を代行させて頂いております。また、ブログなどの口コミを活用したwebサイト制作を行っています。

ブログ更新、投稿義務などブロガー様への御負担は一切ございません。
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詳細について、ご連絡させていただきたいので、2010年７月5日（月）までに
お返事をいただけませんでしょうか。
何卒、ご検討の程宜しくお願い致します。

株式会社　ブログウォッチャー
編集部　佐藤　 [e-mail]



by 株式会社　ブログウォッチャー (2010-07-03 17:24)