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「兵法三十六計の戦略思考」 [自己研鑽]

本書は西洋人が解説した兵法書です。もちろんベースとなるのは中国の『兵法三十六計』。
これらの内容を
 原文の解説
 現代の企業の実際に利用した内容
 そして中国小史での解説
と非常にわかりやすい内容になっています。
『兵法三十六計』は世界的にも認められた優れた戦略書として取り上げられています。企業人としては何かしら読んでおきたい内容のものです。


兵法三十六計の戦略思考―競合を出し抜く不戦必勝の知謀

兵法三十六計の戦略思考―競合を出し抜く不戦必勝の知謀

  • 作者: カイハン・クリッペンドルフ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/08/01
  • メディア: 単行本




ただし、1つだけ気になる点があります。本書の最初でも書かれていますが、西洋人から見て『兵法三十六計』は自分たちにはない考えがあることからよく取り上げられます。しかし東洋人の私たちにとっては意外と当たり前(というか昔から言われていること)の部分が多く含まれており、それほど驚きをもって捉えることはできません。
こうした部分は先日の「木を見る西洋人 森を見る東洋人」でもあったように基本的な思考が違うという面が大いにあります。
とするならば、東洋人が『兵法三十六計』だけを参考にしていたのでは不十分であり、東洋人は逆に西洋の思考・戦略を理解する必要があるのではないかと思います。
 今のところ、西洋の戦略書のようなものを聞いたことがありません。もしご存知な方はぜひ教えていただきたく。
 とりあえずはポーター教授やドラッカー教授の本が参考になるのかな~とは思っていますが・・・、どうなんでしょうね。

「木を見る西洋人 森を見る東洋人」
西洋人(主として米・西欧)と東洋人(主として中国・韓国・日本)の考え方の違いを分析したものです。
日本語版のタイトルがその違いを適切に表していますね。
 西洋人は木を見る・・・個を中心に見る
 東洋人は森を見る・・・まず全体を見る
考え方にしても、観察方法にしてもこのパターンがおおよそ適用できます。
ここから考えても個人を重要視しそこで自己主張をすることを是とする欧米、全体の中の一部としての自己を考え全体との協調を重視する東アジア、こういった言い方をしてもその違いがわかるのではないでしょうか。

以下略
木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

  • 作者: リチャード・E・ニスベット
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2004/06/04
  • メディア: 単行本





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Mishika

はじめまして。突然失礼します。
西洋の軍事学者としてはクラウゼヴィッツの戦争論が有名です。
私も読んだことがないので恐縮なのですが、軍事的な意味での戦術関連書籍を見ると頻繁に名前がでます。ご紹介まで。
by Mishika (2009-01-31 04:14) 

モンクレール

今の私の気持ちがあなたに分かるものか。
by モンクレール (2011-09-26 14:57) 

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