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システムインテグレータからビジネスインテグレータへ [提案・要件開発]

従来、ITシステムを導入する業者をシステムインテグレータと呼んでいました。
システムインテグレータの範疇は、顧客の業務のIT化。顧客の要求を捉え、このIT化を最大の目標にしていたと思います。

今後のIT業界で目指すべきはビジネスインテグレータだろうと思います。
ビジネスインテグレータの範疇は経営戦略の実現。顧客の経営課題・経営戦略を把握し、戦略の実現を目指す。顧客の経営課題・戦略に注目し、それを実現するソリューションを提供するものです。
従来より一歩進むわけです。

最近のプロジェクトで発生する問題の多くは要求定義(要求開発)の不足です。従来は顧客がきっちりと要求を定義し、ITベンダーはそれをIT化することに専念していればよかったのですが、最近はそうもいきません。顧客側の要求が経営課題であったり、経営戦略(実際には事業計画)をどう実現するかといった今までにくらべ一段階高いレベルの要求が提示されていると思います。この段階からシステムに落とし込むには無理があります。顧客とともに課題や事業計画からさらに一歩ブレークダウンしてそれをどう実現するかを決定する要求開発というフェーズが重要になっていると思います。
そういった意味でITベンダーはシステムだけを対象とするのではなくビジネスを対象としてインテグレートする、という企業に成長しなければならないと思います。

このブログでもその傾向は読み取れるのではないかと思います。当初はソフトウェア技術者向けの記事を中心に、と思ってやってまいりました。しかし、要求定義(要求開発)からしっかりとやらなければならないとなれば、ITベンダー側も顧客の業務や経営について理解し、業務コンサルタントが担当している領域までカバーしなければなりません。そういったことから最近紹介する本の多くが経営に関連するものとなっています。決してソフトウェア業界と無関係なものを紹介しているわけではありません(たまに息抜きの本も紹介していますけどね)

ソリューションとは経営課題をITとその付加サービスを通じて解決するビジネス手法(JEIDAの定義)と定義されています。つまりソリューションプロバイダーを掲げる以上はビジネスインテグレータに成長すべきであると思います。


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