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マッキンゼー ITの本質 [コンサルティング]

 ソフトウェア企業にいるとこのことに気づかずに仕事をしてしまうのですが、企業におけるITとはいったいなんでしょうか?
企業におけるITとは業務を実現し、改善し、効率化するための「ツールのうちの1つ」です。けしてIT化が最終目標ではなくITはただの手段に過ぎません。ホスト時代が過ぎ、クライアント/サーバ時代(オープン化時代)に突入したとき、多くの企業はIT化の意味を見失いました。IT化したのに全然良くならない、何のためのIT化だったのだろう?という意見が噴出してきたのもクライアント/サーバ時代からWeb1.0時代に移行しはじめたころからです。このころからITは手段ではなく結果になってしまいました。多くの企業ではITを導入した後の評価というものを行いませんでした。
最近は企業にCIO(Chief Information Officer)をおき、IT化を進めていますがまだ本質的な改善にはなっていません。本当の意味での改善はCIOがChief Innovation Officerになったときに起こると思われます。
 私たちソフトウェア企業もこのことにもっと注意を払う必要があります。ソフトウェア企業が実はIT化の意味を一番忘れているのではないかと思うからです。自社システムのIT化はちゃんと出来ているでしょうか?その効果を測定しているでしょうか?IT化の優先順位付けが出来ているでしょうか?私たちソフトウェア企業がもう一度ITの本質を見直し、顧客企業に対してIT化とはいかなるものかを説明できるようにならないといけないと思います。

 ソフトウェア企業の一員、そして企業経営者は半年から1年に1回、本書を読み直しITとは何かを見失っていないか確認する必要があると感じます。

マッキンゼー ITの本質 情報システムを活かした「業務改革」で利益を創出する (The McKinsey anthology)

マッキンゼー ITの本質 情報システムを活かした「業務改革」で利益を創出する (The McKinsey anthology)

  • 作者: 横浜 信一, 萩平 和巳, 金平 直人, 大隈 健史, 琴坂 将広, 鈴木 立哉
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2005/03/04
  • メディア: 単行本


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