IT人材不足の要因

IT人材不足の要因は「産業構造」「育成環境」「育成機会」。

バブル崩壊後、IT業界は一時組織維持を放棄したかのような採用抑制をしました。そしてその後に訪れたのが育成環境の不備。
それはそうです。人材空洞化を自ら生み出したのですから。さらにインターネット普及による産業構造の転換。先を読みきれなかったIT企業自身の責任は大きいと思います。
　私は上記の3つのほかにもう１つ加えたいと思います。「必要スキルの転換」。
　90年台は単なる技術者で済みました。しかし21世紀に入ってからは業務知識がかなり必要とされています。単なる技術者ではダメなのです。むしろ業務知識や経営知識を持った人材のほうが重要なのかもしれません。人材不足＝”技術”者不足と考えているようではまだまだだと思います。

　そして今上記だけを考えているようではまた遅れを取ることになるでしょう。IT業界、特に日本のIT業界はパラダイムシフトの真っ只中にいると思っています。そのキーワードがサービス化・クラウド化です。これらに対応できる人材が今後必要になります。
自ら市場を見聞きし新しいビジネスを発見する、そしてそれをサービス化するという総合的な技術者が必要になります。さらにこうしたサービスを組み合わせて利用する技術者も必要でしょう。いつまでも昔の技術者像を追いかけていたのではいつまでたっても人材不足は解消しません。ここで一歩先行く人材育成・自己研鑽を考えたほうが良いと思います。

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