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またもクラウドの本:「クラウドの衝撃」 [SaaS&Cloud]

書店めぐりの2つ目の選書。「クラウドの衝撃」

基本的には現状のクラウド・ブームを追従する内容と思われます。
クラウドが創造的破壊をするのかどうかはわかりません。そもそもクラウドという言葉自体が意外とあいまい。しかし今のクラウド・コンピューティングと言われているものが創造的破壊のきっかけになっているのは間違いなさそうです。
時代遅れになる前に読みたいのだけれど・・・。昨日別の本を発注してしまっているので来月までにはなんとか読みたい本です。

追記:<<東洋経済のメーリングリストより>>
  ⇒グーグル、マイクロソフト等がしのぎをけずる新技術「クラウド」により、PCは単なる箱と化し、会社からはサーバが消える。この大変化の本質と対策をビジネスの視点からやさしく解説します。
  ▼
  【目次】
  第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
  第2章 雲の中身はどうなっているのか
  第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
  第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるのか
  第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
  第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
  第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム


クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

  • 作者: 野村総合研究所 城田 真琴
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/02/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



「クラウド化する世界」
この本では現在のクラウド化を、電力発電と電力会社の発展とを比較して説明しています。

電力会社の発展とITの世界とを重ねてみると次のようになります
1 工場内設置の発電機時代
 電力会社が生まれる前、発電機は工場内に設置されその発電機の存在が工場の差別化を図るものでした。
 ITで言えばメインフレームやクライアント/サーバシステムなど、企業がそれぞれ独自システムを持つ時代でしょう。

2 電力会社の登場
 発電機の性能が向上し、誰かが工場にある電力を提供することを思いつきました。
 今まで発電機をもてなかった企業も電力を利用することができるようになります。
 ITではSaaS/ASPの登場というところでしょうか。

3 電力会社の発展
 大規模発電をすればするほど発電コストは下がります。工場で発電機を持つよりも電力会社から
電力を購入したほうが安くなると発電機を保有していた工場も電力会社から提供を受けるようになります。
 ITではこれがクラウドに該当。

 電力で考えればすでにクラウド化が完成しているといえます。電力がどこでどのように作られ、どのように送電されているかは利用者は誰も意識していません。発電部分・送電部分に関してはクラウド(雲)の中、利用者はコンセントに機器をつないで電力を利用するだけ。
 ITでは今まで企業ごとに保持していたシステムから、どこにあってどのようにメンテナンスされているかは分からないクラウド(雲)のシステムをネットワークケーブルを接続して利用するだけ、というように切り替わっていく。

 電力会社の例を見てもわかるようにクラウド化は汎化・コモディティ化する際の『必然』ではないか、私はそう思いました。

 みなさんはどう感じるでしょうか。

クラウド化する世界

クラウド化する世界

  • 作者: ニコラス・G・カー
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2008/10/10
  • メディア: ハードカバー


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コメント 4

miz

SaaSの本書いた人ですよね。
雑誌記事程度の紹介であり、目新しい事、鋭い考察などはありませんでした。
by miz (2009-02-12 22:27) 

たーとる

あ、そうですか。ちゃんと中身チェックしていなかったからな~。パラパラっとみて読んでみようかと思ったんですけど・・・。
図書館で借りられたらそれで読むことにします。

情報、感謝です。

by たーとる (2009-02-12 23:16) 

XP

とても面白かったです。
いろいろと示唆に富む本でした。
by XP (2009-02-13 22:02) 

たーとる

今日、もう少し中身を確認してきました。

ニコラス・カー氏の本を読み、かつクラウド関連をしっかりウォッチしていたら新規性はないかもしれませんね。

そうではなくあまり普段はクラウド関連のことは意識していないよ、という人がここ最近の流行に追いつくためには良い内容かもしれません。
by たーとる (2009-02-14 19:24) 

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