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電子書籍で後退する日本の図書館?? [雑感]

電子出版のビジネスモデルを検討する懇談会が文科省/経産省で開催されたそうです。

出席したのは「メーカー、通信キャリア、Webサービス事業者、作家、出版社、権利者団体、印刷会社、研究者、書店、図書館などの立場を代表する26名」だそうで・・・。消費者、利用者はものの見事に置き去りですね。

さらにデジタル時代の図書館貸し出しモデルとして「出版社からの納本を使って国立国会図書館が書籍をデジタル化、有償の貸し出しサービスを提供する」なんて案があがったそうです。

今まで紙媒体の貸し出しは無償でしたよね??それがいきなり有償化だそうで・・・。さすが利用者置き去り。

かろうじてソニエリの方が
「米国では6000の公共図書館で電子書籍を貸し出している。貸出冊数や期間を設定しており、物理的な制限がないからといって無限に貸し出しているわけではない。デジタルだからこそ厳密に著作権を守りやすいという側面もあるので、ぜひ活用してほしい」
と本来のあり方に近いことを述べてくれている。

会合の冒頭で文部科学省の中川正春副大臣が「出版関係者から・・・危機感を聞いた」のだそうで、出版社ありきのモデルしか考えていないように思えます。だから利用者・消費者が懇談会に含まれていない。
だいたい危機感を聞くまでわからなかったの??これだけ電子書籍が話題になっているのに・・・。情報収集力が足りないのでは??

ソニエリの方がいなかったら電子書籍化で日本の図書館サービスレベルは後退していたかもしれないですね・・・。
この懇談会でよい成果が生まれるのか、疑問に思えてなりません。


キンドルの衝撃

キンドルの衝撃

  • 作者: 石川 幸憲
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 単行本



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