「通貨戦争」 [Money]
「通貨戦争」
本書は100年前くらいまで続いていた金本位制度から現在の制度に変更されていく過程で通貨・為替にどういったことが起きていたのか、どうしてそのような変更が行われてきたのかを解説したもの。そして現行の制度の未来を予測したものとなっています。
金本位制度の頃は基本的な価値が金に関連付けられるため、金利とかインフレ・デフレという経済現象もすべて金に関連し、しかも金という絶対的な価値があったために、通貨の価値もある程度自動調整されていた側面がありました。しかし、現代の通貨はそうした絶対的ともいえる価値基準のないものになっているため、昔機能してきた自動調整機能が働かない。だからこそ日銀やFRBといった中央銀行が設立され、さまざまな権限を与えられて必死で(手動で)調整を行ってきた。ところが、それが世界の中の自国の通貨の価値、という基準になるとどうしても通貨安に誘導したくなる(理由は本書を読んでみてください)。そして実際ある国の政策で通貨安に誘導される面がたびたびあり、それが他国の経済に大きな打撃を与えることも。こうした側面をとらえて「通貨戦争」と言われている。
本書を読んで思うのは、FXトレードってリスクの高いものだったんだなー、ということ。目に見える経済活動とは別に国の政策によって変えられるものって、株価誘導よりも悪質に見えるものですからね・・。
これから自分の投資スタンスも少し変わってきそうです。
本書は100年前くらいまで続いていた金本位制度から現在の制度に変更されていく過程で通貨・為替にどういったことが起きていたのか、どうしてそのような変更が行われてきたのかを解説したもの。そして現行の制度の未来を予測したものとなっています。
金本位制度の頃は基本的な価値が金に関連付けられるため、金利とかインフレ・デフレという経済現象もすべて金に関連し、しかも金という絶対的な価値があったために、通貨の価値もある程度自動調整されていた側面がありました。しかし、現代の通貨はそうした絶対的ともいえる価値基準のないものになっているため、昔機能してきた自動調整機能が働かない。だからこそ日銀やFRBといった中央銀行が設立され、さまざまな権限を与えられて必死で(手動で)調整を行ってきた。ところが、それが世界の中の自国の通貨の価値、という基準になるとどうしても通貨安に誘導したくなる(理由は本書を読んでみてください)。そして実際ある国の政策で通貨安に誘導される面がたびたびあり、それが他国の経済に大きな打撃を与えることも。こうした側面をとらえて「通貨戦争」と言われている。
本書を読んで思うのは、FXトレードってリスクの高いものだったんだなー、ということ。目に見える経済活動とは別に国の政策によって変えられるものって、株価誘導よりも悪質に見えるものですからね・・。
これから自分の投資スタンスも少し変わってきそうです。
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