「コトラーのマーケティング3.0」 [自己研鑽]
なんかあちこちで2.0とか3.0とかの表現が定着してきていますね・・。
本書では
マーケティング1.0 ・・・ 製品中心のマーケティング
マーケティング2.0 ・・・ 消費者志向のマーケティング
マーケティング3.0 ・・・ 価値主導のマーケティング
という分類になっています。
また1.0/2.0は製造・販売者だけが考えるものでしたが、マーケティング3.0になると消費者が直接マーケティングに関与してきます。2.0までは製造・販売者がブランドなどをコントロールしてきましたが、3.0ではそうはいかず製造者・販売者といえども消費者動向に従わなければならない場合も出てきます。
(いわゆるソーシャルメディアの要因が強くなる)
・・・といってもこれらは「これからこうなる」というものではなくて「すでにこうなってきている」というものですね。今のマーケットを見ているとだいたいどんな内容かわかると思います。現状をよくまとめてある、という内容かな。
新しいことを期待すると、ちょっと拍子抜けするかもしれない・・・そんな内容になっています。
本書では
マーケティング1.0 ・・・ 製品中心のマーケティング
マーケティング2.0 ・・・ 消費者志向のマーケティング
マーケティング3.0 ・・・ 価値主導のマーケティング
という分類になっています。
また1.0/2.0は製造・販売者だけが考えるものでしたが、マーケティング3.0になると消費者が直接マーケティングに関与してきます。2.0までは製造・販売者がブランドなどをコントロールしてきましたが、3.0ではそうはいかず製造者・販売者といえども消費者動向に従わなければならない場合も出てきます。
(いわゆるソーシャルメディアの要因が強くなる)
・・・といってもこれらは「これからこうなる」というものではなくて「すでにこうなってきている」というものですね。今のマーケットを見ているとだいたいどんな内容かわかると思います。現状をよくまとめてある、という内容かな。
新しいことを期待すると、ちょっと拍子抜けするかもしれない・・・そんな内容になっています。
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
- 作者: フィリップ・コトラー
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: 単行本
「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」 [自己研鑽]
なんか絶妙のタイミングで出版された本になっていますが、企画されたのはリーマンショック前だそうです。
ま、21世紀になってあちこちで撤退の戦略とかそういった本がぼちぼち出始めていましたから不思議ではないのですが、本書は今までの2冊「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」に負けず劣らず非常に役立つ内容です。
本書で述べている5段階とは
1.成功から生まれる傲慢
2.規律なき拡大路線
3.リスクと問題の否認
4.一発逆転の追及
5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅
です。1から3は衰退というよりも成長期に現われる段階。成長期に衰退への兆しに気づけばさらなる繁栄を、気づかなければ衰退への道へと進むわけです。でもなかなか判断は難しいですよね。
例えばアップルなんてどうでしょう??個人的には1の段階は当てはまるのではないかと思っています。2は微妙ですね。規律なきという点はきっと当てはまらない。でも危険性ははらんでいるような気がします。(S.ジョブズがいなくなったら・・・、規律は守られるのか?実際一度やっていますからね~)
4段階以降は衰退への道を進みだしているわけですから、当事者も気づくことが多い。ただ、「衰退」と捉えられるかどうかは当事者次第です。この段階で衰退の道へ進んでいることに気づけばまた繁栄路線に戻ることもできる。いくつもの企業が実際に4段階まで到達し、なおかつ復活しているのが本書の中で紹介されています。
(どうやって気づき、何をやって再び繁栄の道に戻ったのかは本書を読んでください)
いくつもの企業の事例を読んでいると自分が見聞きしてきた事柄が「あれって衰退の兆候??」と感じることがあります。ほんと、衰退の兆候って足元に転がっているものですね・・・。
成長を維持する会社でいるためには、何が衰退をもたらすのかをちゃんと理解していないといけません。本書は必読だと思います。
ま、21世紀になってあちこちで撤退の戦略とかそういった本がぼちぼち出始めていましたから不思議ではないのですが、本書は今までの2冊「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」に負けず劣らず非常に役立つ内容です。
本書で述べている5段階とは
1.成功から生まれる傲慢
2.規律なき拡大路線
3.リスクと問題の否認
4.一発逆転の追及
5.屈服と凡庸な企業への転落か消滅
です。1から3は衰退というよりも成長期に現われる段階。成長期に衰退への兆しに気づけばさらなる繁栄を、気づかなければ衰退への道へと進むわけです。でもなかなか判断は難しいですよね。
例えばアップルなんてどうでしょう??個人的には1の段階は当てはまるのではないかと思っています。2は微妙ですね。規律なきという点はきっと当てはまらない。でも危険性ははらんでいるような気がします。(S.ジョブズがいなくなったら・・・、規律は守られるのか?実際一度やっていますからね~)
4段階以降は衰退への道を進みだしているわけですから、当事者も気づくことが多い。ただ、「衰退」と捉えられるかどうかは当事者次第です。この段階で衰退の道へ進んでいることに気づけばまた繁栄路線に戻ることもできる。いくつもの企業が実際に4段階まで到達し、なおかつ復活しているのが本書の中で紹介されています。
(どうやって気づき、何をやって再び繁栄の道に戻ったのかは本書を読んでください)
いくつもの企業の事例を読んでいると自分が見聞きしてきた事柄が「あれって衰退の兆候??」と感じることがあります。ほんと、衰退の兆候って足元に転がっているものですね・・・。
成長を維持する会社でいるためには、何が衰退をもたらすのかをちゃんと理解していないといけません。本書は必読だと思います。
タグ:ビジョナリー・カンパニー 書籍
「トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか」 [自己研鑽]
ビジネスを行ううえで考えなければならない二者択一についての本。
といっても何でもかんでも二者択一していくわけではありません。
ビジネス上で選択するのはたった1つ。『上質』か『手軽』か、これだけです。
他の選択は大体第3の選択があってそれを考えたものが成功していくのですが、『上質』か『手軽』か、だけは超えられない、まさにトレードオフなのです。
そして『上質』か『手軽』かという基準は絶対的なものではなく、その時代によって変わっていくもの。時代に合わせて基準を見直し、適切に選択し製品・サービスを方向付けしていく、そんな絶え間ない努力が必要なのです。
本書の中でこれに該当する事例がいくつも紹介されています。例えば「スターバックス」「Apple」・・・・。こんな有名な企業でも『上質』『手軽』の判断を誤ると存続の危機に陥るのがよくわかると思います。
とてもわかりやすい良書ですね。
といっても何でもかんでも二者択一していくわけではありません。
ビジネス上で選択するのはたった1つ。『上質』か『手軽』か、これだけです。
他の選択は大体第3の選択があってそれを考えたものが成功していくのですが、『上質』か『手軽』か、だけは超えられない、まさにトレードオフなのです。
そして『上質』か『手軽』かという基準は絶対的なものではなく、その時代によって変わっていくもの。時代に合わせて基準を見直し、適切に選択し製品・サービスを方向付けしていく、そんな絶え間ない努力が必要なのです。
本書の中でこれに該当する事例がいくつも紹介されています。例えば「スターバックス」「Apple」・・・・。こんな有名な企業でも『上質』『手軽』の判断を誤ると存続の危機に陥るのがよくわかると思います。
とてもわかりやすい良書ですね。
「プレゼンテーションZEN」、次はプレゼンテーションそのもの [自己研鑽]
10月末、しかも英語の原著のほうですが「プレゼンテーションZEN」「プレゼンテーションZENデザイン」の次のシリーズ本が登場します。今度はプレゼンテーションそのもの。きっと図などがあるだろうから電子書籍だとつらいかな・・・。結局日本語が出るのを待つんだろうな~。
このZENシリーズもだいぶ充実してきましたね。
このZENシリーズもだいぶ充実してきましたね。
The Naked Presenter: Delivering Powerful Presentations With or Without Slides (Voices That Matter)
- 作者: Garr Reynolds
- 出版社/メーカー: New Riders Press
- 発売日: 2010/10/31
- メディア: ペーパーバック
「プレゼンテーション Zen デザイン」 [自己研鑽]
以前の「プレゼンテーション ZEN」の続編。今回はプレゼンテーション用資料のデザインについて徹底的に掘り下げます。フォントや色の使い方から写真・絵・文字等の配置まで。シンプルに保つというのは簡単ではないんですね。シンプルにすればするほど作る能力が必要になるのですから不思議です。逆に詰め込みすぎのプレゼンテーション資料は作成能力が低かったとも言えるわけです。
写真の配置などはプレゼンテーション用資料ではなく、写真そのものの撮り方にも参考になったりして・・・。今回の書籍も大変役に立つ1冊です。(CNet Japanにも書評があります)
国内ではなかなかこのシリーズで紹介されているようなプレゼンテーションには出会ったことないな~。
S.ジョブズなどはプレゼンがうまいという話ですからこの本の内容と通じるものがあるのかもしれませんね。
こんなのもみっけ。
写真の配置などはプレゼンテーション用資料ではなく、写真そのものの撮り方にも参考になったりして・・・。今回の書籍も大変役に立つ1冊です。(CNet Japanにも書評があります)
国内ではなかなかこのシリーズで紹介されているようなプレゼンテーションには出会ったことないな~。
S.ジョブズなどはプレゼンがうまいという話ですからこの本の内容と通じるものがあるのかもしれませんね。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
- 作者: カーマイン・ガロ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
こんなのもみっけ。
Presentation Zen Sketchbook (Voices That Matter)
- 作者: Garr Reynolds
- 出版社/メーカー: New Riders Press
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: リング製本
「プレゼンテーション ZEN」続編の日本語翻訳版がついに!! [自己研鑽]
プレゼンテーション ZEN デザインの日本語翻訳がついに出ます!!
最初の「プレゼンテーション ZEN」の後、原著で出ていたのは知っていたのですがなかなか手が出ず・・。
そうこうしているうちに日本語版が出ちゃいます
前作の内容はかなりよかったので今回も期待しています。
最初の「プレゼンテーション ZEN」の後、原著で出ていたのは知っていたのですがなかなか手が出ず・・。
そうこうしているうちに日本語版が出ちゃいます
前作の内容はかなりよかったので今回も期待しています。
「プレゼンテーション Zen」
プレゼンテーションの資料とはどういったものであるべきか、それが本当によくわかる本です。
プレゼンテーション用資料にたくさん情報を詰め込む方がいらっしゃいますが、それはやっぱり間違い。
できるだけシンプルがいい(シンプルとは単純という意味ではありません)。
ZENとタイトルがついているのは「禅」を意識したもの、という意味です。華美にならず、質素で、でもちゃんと意味はある。そうした「禅」の考えを取り入れているそうです。
CNet Japanのブックレビューでも紹介されています。
また、ちょっとした構図や文字の大きさ・配置でかなりイメージが異なってくることがよくわかります。最高の参考書ではないかと思います。
なお、DVD版は英語ですが日本語字幕が出るらしいです。こちらもいかがですか?
この資料と以前の「パワープレゼンテーション」が私のお薦め書籍です。
「パワープレゼンテーション」
本のタイトルが示すとおり、プレゼンテーションはどのように準備し、どのように行うべきかを解説したものです。
主たる対象が投資家に対する事業説明になっているので、一番厳しい舞台でも通用するプレゼンテーション技術を解説していると思ってもよいでしょう。ここで書かれていることが実践できれば通常の顧客へのプレゼンテーション、社内での技術発表などはばっちりと思っていいと思います。非常にわかりやすい内容なので、どんな方でも理解できると思います。良書です。
「オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル」 [自己研鑽]
(コンピュータ)ネットワークを活用したビジネスモデルについての書籍。
今の時代の姿をよく映した内容になっているのですけど・・・驚いたことに1999年に出版されたものなんですねー。今の「ソーシャル中心」のモデルについても言及されていることを考えると、今隆盛のビジネスは10年前にほとんど姿を現していたんですね~。
ここまでわかっていながら日本から新しいビジネスの発信ができないのは何ででしょうね。
やっぱり日本は改善の文化で新しいものはなかなか生まれないのかな~??それとも新しいビジネスを発信しにくい環境なのでしょうか。
10年前にはこんなことには興味を持っていなかったし、読めば読むほど大きなチャンスを逃したようで残念で仕方がない。でも、まだ成熟したわけではないはずだからチャンスを探していかないと!!
今の時代の姿をよく映した内容になっているのですけど・・・驚いたことに1999年に出版されたものなんですねー。今の「ソーシャル中心」のモデルについても言及されていることを考えると、今隆盛のビジネスは10年前にほとんど姿を現していたんですね~。
ここまでわかっていながら日本から新しいビジネスの発信ができないのは何ででしょうね。
やっぱり日本は改善の文化で新しいものはなかなか生まれないのかな~??それとも新しいビジネスを発信しにくい環境なのでしょうか。
10年前にはこんなことには興味を持っていなかったし、読めば読むほど大きなチャンスを逃したようで残念で仕方がない。でも、まだ成熟したわけではないはずだからチャンスを探していかないと!!
「REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方」 [自己研鑽]
著者はCreative Commonsの創設者。
(参考:Creative Commons Japan)
サブタイトルにあるハイブリッド経済とは
商業経済・・・一般的なビジネス環境
共有経済・・・オープンソースのような環境
です。インターネットが一般に広がった現在、共有経済も世界レベルになっています。商業と共有では一見すると相反する経済のようにみえますが実は両者は共存する。共存するのが当然であると著者は述べています。
もう1つ、この本の中で面白い表現があります。
本書では著作権について多くの時間を割いていますがその利用方法も2つに分類される。それがRO(Read Only)とRW(Read Write)。CDや書籍などはRO文化、商業経済の象徴です。それに対してOSSなどはRW文化、共有経済の象徴です。今の著作権はROに主眼がおかれRWを避けようとしている。しかし新しい文化、新しい人材を生むのはRW文化。例えば音楽の『REMIX』はRW文化ですが、現在は著作権の影響が強く『REMIX』が阻害されている・・・。著作権はRWをもっと考えなければならない、というのが著者の主張です。
ところで、これと同じタイトル、同じテーマの番組が4月17日20時~ NHK BSハイビジョンで放送されます。
本書に興味のある方はこの番組もご覧になるとよいかもしれません。
(参考:Creative Commons Japan)
サブタイトルにあるハイブリッド経済とは
商業経済・・・一般的なビジネス環境
共有経済・・・オープンソースのような環境
です。インターネットが一般に広がった現在、共有経済も世界レベルになっています。商業と共有では一見すると相反する経済のようにみえますが実は両者は共存する。共存するのが当然であると著者は述べています。
もう1つ、この本の中で面白い表現があります。
本書では著作権について多くの時間を割いていますがその利用方法も2つに分類される。それがRO(Read Only)とRW(Read Write)。CDや書籍などはRO文化、商業経済の象徴です。それに対してOSSなどはRW文化、共有経済の象徴です。今の著作権はROに主眼がおかれRWを避けようとしている。しかし新しい文化、新しい人材を生むのはRW文化。例えば音楽の『REMIX』はRW文化ですが、現在は著作権の影響が強く『REMIX』が阻害されている・・・。著作権はRWをもっと考えなければならない、というのが著者の主張です。
ところで、これと同じタイトル、同じテーマの番組が4月17日20時~ NHK BSハイビジョンで放送されます。
本書に興味のある方はこの番組もご覧になるとよいかもしれません。
「第5の競争軸 21世紀の新たな市場原理」 [自己研鑽]
ビジネスの上で従来の(20世紀までの)競争軸は次の4つというのは納得いただけると思います。
1 自己変革力
2 マーケットシェア(市場占有率)
3 価格(プライシング)
4 品質(製品・プロセス品質)
21世紀ではさらに
5 環境革新(グリーン・イノベーション)
持続可能性の追求(サスティナビリティ)
が加わってきています。
この5つ目の競争を解説したのが本書です。
本書を読みながら・・・クラウド・コンピューティングもこの5つ目の競争軸に加わるのかなとイメージしました。
今は低価格が主要な競争軸のクラウド・コンピューティング。しかし今までのデータセンターやITシステムと比較するとクラウド・コンピューティングは電力効率やシステム(ハードウェア)の稼働率が向上すると思われます。この点にフォーカスするとグリーン・イノベーションに合致するものではないかと考えるのです。
現時点ではデータを外部に出すことを嫌いなかなかクラウドに移行しませんが、そのうちに自社でデータセンターやサーバ機器を持つということが環境負荷的に贅沢になり、よほどのことがない限りクラウドを選択せざるを得ないという時代が来るのではないでしょうか。
1 自己変革力
2 マーケットシェア(市場占有率)
3 価格(プライシング)
4 品質(製品・プロセス品質)
21世紀ではさらに
5 環境革新(グリーン・イノベーション)
持続可能性の追求(サスティナビリティ)
が加わってきています。
この5つ目の競争を解説したのが本書です。
本書を読みながら・・・クラウド・コンピューティングもこの5つ目の競争軸に加わるのかなとイメージしました。
今は低価格が主要な競争軸のクラウド・コンピューティング。しかし今までのデータセンターやITシステムと比較するとクラウド・コンピューティングは電力効率やシステム(ハードウェア)の稼働率が向上すると思われます。この点にフォーカスするとグリーン・イノベーションに合致するものではないかと考えるのです。
現時点ではデータを外部に出すことを嫌いなかなかクラウドに移行しませんが、そのうちに自社でデータセンターやサーバ機器を持つということが環境負荷的に贅沢になり、よほどのことがない限りクラウドを選択せざるを得ないという時代が来るのではないでしょうか。